前々から仮説としては言われていたことですが、今回実証されたそうです。今すぐ治療法が現れるというわけではないようですが、これからの研究に期待したいですね。

 東北大大学院の正宗淳准教授(消化器病態学)や米ボストン大などの国際共同研究グループが膵炎(すいえん)の原因となる新たな遺伝子変異を発見し、18日付の米科学誌電子版に発表した。新しい治療法の開発などが期待できるとしている。

正宗准教授によると、膵炎は飲酒が原因のアルコール性が大半を占めるが、非アルコール性のうち、若い時に発症する膵炎は遺伝子の異常が背景にあるという。その一部は膵臓から分泌される消化酵素「トリプシン」に関わる遺伝子変異が原因と判明しているが、全容は解明されていない。

今回、日本や米国、欧州などの病院・研究施設が協力し、非アルコール性慢性膵炎患者約2千人と健常者約7千人の遺伝子を解析。20歳までに発症した患者の4.6%、10歳までに発症した患者の9.7%で、別の消化酵素「カルボキシペプチダーゼA1(CPA1)」をつくる遺伝子の変異を確認した。健常者では見つからなかった。

遺伝子変異の影響を受けたCPA1が膵臓の中で異常なタンパク質を生成することで、膵炎が発症するという仕組みも判明した。

日経新聞