社会保険診療報酬支払基金が9月15日、ウェブサイト上で、適応外処方であってもレセプト審査上認めるとする33事例を公表しました。

審査情報提供事例

日本医師会が各学会から集めた適応外処方の事例を、薬理作用や安全性などに基づいて検討しており、検査、処置、手術などでも同様のリストを示しています。薬剤に関しては2007年9月に47事例(現在は46事例)を発表して以来、2回目の発表です。

医薬品は、その適応や用量について、厚生労働省が承認を与えなければ製造・販売ができない規制品であり、基本的には承認された適応内で、承認された用量に従って投与することになっています。

しかし現場では、効能効果に記載されていない疾患に対しても用いられる場合があり、こうした処方を「適応外処方」と呼んでいます。
日経メディカル オンラインの調べでは、「適応外処方」で多いのは、

順位 薬効名または一般名
(カッコ内は代表的な商品名)
未承認の使用目的
1 H2ブロッカー NSAIDs潰瘍の予防
2 H2ブロッカー ステロイド潰瘍の予防
3 プロトンポンプ阻害薬 NSAIDs潰瘍の予防
4 レバミピド(ムコスタ) NSAIDs潰瘍の予防
5 消化管運動賦活薬(ガスモチンガナトンなど) 機能性胃腸症
6 中枢性筋弛緩薬(ミオナール、テルネリンなど) 緊張型頭痛
7 プロトンポンプ阻害薬 ステロイド潰瘍の予防
8 H2ブロッカー 胃食道逆流現象
9 ポラプレジンク(プロマック) 亜鉛欠乏、味覚障害
10 抗不安薬デパスセルシンなど) 緊張型頭痛
11 マクロライド系抗菌薬 びまん性汎細気管支炎(DPB)
12 マクロライド系抗菌薬 慢性副鼻腔炎
13 プロトンポンプ阻害薬 胃食道逆流症への頓用
14 抗不安薬(デパス、セルシンなど) 肩凝り
15 抗てんかん薬(テグレトール、フェニトインなど) 帯状疱疹後神経痛三叉神経痛、慢性疼痛
16 β遮断薬(インデラル、ロプレソールなど) 甲状腺機能亢進症
17 アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬 心筋梗塞後の予後改善
18 プロトンポンプ阻害薬 胃食道逆流症の診断(PPIテスト)
19 アスピリン 心房細動
20 三環系抗うつ薬